ジオドレーン工法
環境に優しいプラスチックボードドレーン工法
ジオドレーン工法は軟弱地盤中に人工の鉛直ドレーンを打設し、水平ドレーンと組合せることで一体としてドレーン機能を果たし圧密促進する工法です。従来のペーパードレーン工法の一種でサンドマットを使用せずに、環境に優しい工法です。
現場条件に応じて、標準式、継杭式、w/J式を適宜使い分けて施工します。
ジオドレーン工法の概要図 |
工法の特長
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打設手順
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①アンカープレート取付 | ②位置決め | |||
③打設完了 | ④打設完了(深度確認) | |||
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水平ドレーンは軽量なので、人力で簡単に施工できます。 |
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水平ドレーンを引く状況 | 鉛直ドレーンとの接続(簡単にホッチキスで接続する) | |||
水平ドレーン敷設完成 | 水平ドレーン敷設完成 |
打設手順
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打設手順(継杭式) 高さ制限のある現場での施工に用います。 継杭式(1回)施工フロー |
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打設手順
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打設手順(ウォータージェット(W/J)式) 表層や中間層の硬質地盤対策として用います。 W/J式施工フロー W/J式の施工フローは、基本的に標準式と同様です。 |
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ジオドレーンSPD工法
大気圧を利用したプラスチックボードドレーン工法
ジオドレーンSPD工法は真空圧密工法の一種で、地盤をシートで覆い真空ポンプによりシート下を真空状態にし、地盤内の水を排出し、圧密促進を図る工法です。
ジオドレーンSPD工法の概要図 |
工法の特長
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盛土載荷工法(従来の工法) | ジオドレーンSPD工法 | ||
概念図 | |||
特長 |
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設計 | 荷重 | 載荷盛土 | 真空圧(60~70kpa)、盛土併用も可 |
圧密時間 | バロン式 | 同左 | |
沈下 | Mv法、e-logP法、Cc法 | 同左 | |
施工 | 荷重 | 載荷盛土 | 原則として不要 |
設備 | 盛土搬入・搬出(路) | 配管、シート、真空設備 | |
管理 | 盛土安定管理、沈下量管理 | 真空圧管理、沈下量管理 |
施工適用例
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素材 |
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鉛直ドレーン | 水平ドレーン | |
保護シート・大気圧シート | 水平材接続治具 |
管理システム |
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施工実績 |
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ジオドレーンMSD工法
ジオドレーンMSD工法は真空圧密工法の一種です。地盤地表部(不透気層)を利用して大気圧シートの代替とする事で、大気圧シートを用いずに地盤に真空を作用させ圧密促進を図る工法です。
使用する鉛直ドレーン材は地盤地表部にあたる部分を不透気加工していますが、通常の打設機で打設可能です。鉛直ドレーン材を直接集水管に接続することで、効率的な真空圧の作用が期待できます。
シート施工が困難な水辺や水面以下の軟弱地盤へ対応可能です。
大気圧シート不要により産廃の削減が期待でき、環境に優しい工法です。